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5D’s27話からの新OPの1番最初に登場する人って、何の疑問もなく遊星くんのお父さんだと思っていたんですが、未来の遊星くんという意見もあって、想像力を刺激されて楽しいです。
英語圏でも"Who is the guy in the lab coat?"(lab coatは、実験着、白衣のこと)とかけっこう話題になってるみたいです。すげー!と思ったのは、「遊星の生き別れの双子の兄弟が科学者になってる」というの。それでファンフィクション書いて読ませろ!(笑)と。
でもやはり多いのは、遊星のお父さんだろうというのでした。

じつは、遊星くんにお父さんがいたのか…と思っていらい、なんか切ないんです。おとといの交合飛翔で萌えてるのに続いて、こんな方向に切なくなってるのって、5D’sファン中自分ひとりじゃないか?と思ってますます孤独感で切なくなってるのですがそれがあんまり嫌でもないあたり自分はMか?という気がしないでもなかったり。

なんで遊星くんに家族がいたのが切ないかと言うと、それって「一時は幸せだった時期があったのだけど、それは失われてしまった」ってことを意味するからですよ~。
ショートストーリーをすごい勢いで書いてしまうくらい切なさ萌え!よかったら続きから読んでみてください。素人まるだしだけど…。
あ、私信っぽいですが、LAST TRAINの英語歌詞の和訳はサイトにのっけないが吉だと思うので(笑)。著作権方面の関係で。4kids版OPの訳はやっちまってますが…これはオフィシャルでは和訳は絶対出ないのが確実!だからということで…。

どんよりとした夕日が差し込む埃っぽい部屋の隅に置かれたベッドの上で、小さく影が動いた。
「水…」
喉の渇きに目を覚まして、かすれた声でそうつぶやく。自分以外の誰もいるはずがないと知ってはいたけれど。
がちがちと歯を震わせていた先刻までの寒さは去って、代わりに体は内側から燃えるように熱く、こめかみのあたりは火で炙られているかのようで、喉が猛烈に渇いていた。
めったに病気などしたことがない頑丈さが取りえのひとつだったのに、今朝は体が妙に重くて、首筋がぞくぞくと寒くてたまらなかった。最悪なことに、食欲がないのに無理して皆と取ったつつましい朝食を戻してしまいさえした。
だがそのおかげで「病気」と外からも認識してもらえて、日課の労働を免除してもらえた。もっとも、そんな待遇を受けられたのも、彼がこのグループで「ブレイン」などとあだ名をつけられるほどの、年齢に似合わぬ利発さで一目置かれていたというのもあったのだろう。

「熱い…」
重たい腕を上げて目にかかりそうに伸びた黒髪ごとのろのろと額の汗をぬぐった。腕を戻すのがおっくうだったのか、そのまま耳の横にぱたんと手を落とすとその指先が、彼の外見を際立たせている幾筋かの金色の髪をかき乱した。
くもったガラス越しに斜めに差し込んだ鈍い夕日が、ごちゃごちゃした部屋に複雑な黒い影を作ると同時に、空中に漂う埃に反射して、きらきらとちいさな星屑たちみたいに見えた。
「水…」と、もう一度つぶやいて目を閉じ暫くして目を開けると、不思議なことに目の前にミネラルウォーターのペットボトルが差し出されてあった。
「ああ、昔の夢を見ているんだな」
疑問もなく、そう思った。それは、10年かそこらしか人生というものをまだ持たない少年にとっての数少ない思い出だったから。
あれは幾つのときのことだったろう?そのときも自分は病気だったのだろうか?うっかり横になったままその水を飲もうとした幼い自分は直後にむせこんでしまったのだ。
ペットボトルを差し出していた人―大人の男の人だ―は、あわてて彼の背をさすってくれた。大きな両手で抱きこむようにして。
「ごめんごめん、そうだよなあ、横になって水は飲めないよなあ」
確かそんなことをうろたえたように言いながら、けほけほとむせこむ小さな自分を引き起こして背中をとんとんと優しくたたいてくれた。
「こんな時に○○が学会でいないなんてなあ」
その男の人は、誰かの名前を口に出した。その名前を聞くと、幼い自分はなんだか切ないようなうれしいようなおかしな気持ちになった。
今もおかしな気持ちになる。
もう忘れてしまったその名前もそうだったし、その名前を呼ぶ男の人の口調がとても柔らかくて優しくて、どうして自分はあの名前を忘れてしまったのだろうと悲しくなる。
けれどその男の人が次に言う言葉を自分は知っている。
その人は自分の頭をなでてくれながら、こう言うのだ。
「何か食べたいものはないか?お父さんが買ってきてやるから。遊星」

「どうした、飲まないのか、遊星?」
その声に遊星は、はっとして顔を上げた。目の前にはペットボトル。それを差し出している手に沿って目でたどると、見慣れたスミレ色の瞳に出会った。
「リーダーに内緒でもう1本持ってきたから、好きなだけ飲んでいいぞ」
年上の友人のジャックはそう言って、眉根を寄せて遊星の目を覗き込む。
「熱があるんだな。目がうるんでいる。薬があればいいんだが…」
「いい。それより…」
横になったままでは水は飲めないと遊星が言うと、ジャックは少しあわてたようにボトルを差し出す手をひっこめた。
「ああ、そうだよなあ」
そう言うジャックの語尾を延ばす癖が、たった今思い出していた人と似ていることに気づいて、遊星は喉のあたりがちょっと苦しくなる。
けれどジャックは、そんなことに気づかず遊星の腕を取ると、よいしょ、と引き起こした。
ジャックが持ってきてくれた水は貴重に冷たくて、遊星は喉を鳴らして一気に半分ほど飲んだ。それを見ながら、ジャックは言った。
「少し眠ったらいい。側にいてやるから」
保護者みたいな口ぶりだった。
「いなくならないでくれるか?」
「起きるまでいてやるから」
確かな口調でジャックは答えた。ずっとずっといつまでも、いなくならないでくれるか、と聞きたかったけれど、そんなことを思うのは昔を思い出したせいだと考え直して、遊星は目を閉じた。
夕日は落ちて夜の色になった空の向こうに、海を隔てて、シティの街の灯がきらきらと星屑のように輝き始めていた。

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